帯状疱疹ワクチン
当院では、帯状疱疹のワクチン接種を行っています。
令和7年4月1日から、世田谷区では帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始されました。
世田谷区にお住まいで帯状疱疹ワクチンの接種をご検討中の方は、三軒茶屋駅すぐの「せたがや岡田整形」へお気軽にご相談ください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じる皮膚の病気です。
小児期に水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると水痘(みずぼうそう)を発症します。その後、ウイルスは知覚神経節にずっと潜伏しますが加齢に伴い免疫能が低下することで、ウイルスが再活性化し帯状疱疹を発症します。
50歳以上のウイルス抗体保有率は100%との報告もあり、50歳以上のほぼすべての人が帯状疱疹の発症リスクがあるといわれています。
帯状疱疹の発症率は50歳代から上昇し、その後60歳代以降にピークをむかえます。80歳までに3人に1人が帯状疱疹を発症すると推定されています。
また、高齢者ほど帯状疱疹後神経痛が後遺症として残存しやすいことが知られています。

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)について
当院では、不活化ワクチン「シングリックス」の接種を行っています。(予約制)
シングリックスは2020年に認可され、ウイルスの感染性をもたない部分だけが含まれています(組換えワクチンと呼ばれます)。
欧米では50歳以上で広く接種をすることが推奨されており、特に高齢者への推奨ワクチンとなっています。
シングリックスの接種回数と予防効果
シングリックスは、2か月間隔で2回接種(合計2本)が必要です。
予防効果は90%以上と高く、効果の持続も9年後の時点でも確認されて長いため、弱毒生水痘ワクチンより好んで使用されます。
生ワクチンを接種できない免疫抑制状態の方でも接種可能です。
シングリックスの副反応について
重篤で継続する副反応はほとんどないと言われていますが、弱毒生水痘ワクチンに比べて注射部位の痛み・発赤・腫れや、全身の筋肉痛、倦怠感などの副反応が多く報告されています。
帯状疱疹ワクチンの定期接種について
令和7年4月1日から、帯状疱疹予防接種が定期接種となりました。
詳細は、世田谷区のホームページをご確認ください。
世田谷区の帯状疱疹予防接種のページはこちら
接種費用
対象者 | 自己負担額 (1回あたり) |
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任意接種(50歳~64歳の方対象) | 10,000円 |
定期接種(令和8年3月31日時点で、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳、101歳以上の方対象) | 10,000円 |
公費補助なしの場合 | 22,000円 |
当院でのシングリックス予約はこちらから
その他の予防接種について
肺炎球菌ワクチン(予約制)
以下の方は世田谷区からの高齢者肺炎球菌予防接種の公費補助対象となります。
世田谷区 高齢者肺炎球菌予防接種のおしらせ
- 世田谷区の費用助成の有無に関わらず、過去に1度も23価肺炎球菌ワクチンの接種を受けたことがない方で、次の1または2のいずれかに該当する方。
1.年齢が65歳の方(昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生)
2.接種日現在、60~64歳で、心臓、腎臓、呼吸器の機能、または免疫の機能に障害がある方(身体障害者手帳1級相当)
接種費用
対象者 | 自己負担額 |
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公費補助なしの場合 | 7,500円 |
公費補助ありの場合 | 4,000円 |
肺炎は、主にウイルスや細菌などの病原微生物が肺に感染し炎症を起こす疾患です。呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどの影響で免疫力が低下している時などに、上気道から下気道、肺に入り込んで感染した場合に肺炎となります。
肺炎の原因菌で最も多いと言われている肺炎球菌を予防するために、肺炎球菌ワクチンが効果的です。接種は1年を通していつでも可能ですが、接種後5年以内に再度接種を行った場合、注射した箇所の痛みが強く出る場合がございます。再接種を希望される方は、前回から5年以上が経過しているかをご確認ください。
インフルエンザワクチン(予約制)
インフルエンザウイルスへの感染により、発症すると38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。また、それにあわせ普通の風邪と同じく、喉の痛み、鼻水、咳などの症状も見られます。お子様の場合、痙攣や中耳炎といった症状のほか、稀にではありますが急性脳症を発症する可能性もあります。また、高齢者や免疫力が低下している方の場合は肺炎の併発など、重症化になる場合もございます。
ワクチン接種から効果が出るまでには約2週間かかり、約5ヶ月間は効果が持続するとされています。日本においてインフルエンザが例年12月~翌3月頃に流行することを考えると、毎年10月下旬~12月頃に接種するのが適切でしょう。
予防接種後に気をつけること
予防接種後30分程度は、接種を受けた医療機関にそのまま留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。接種部位の異常な反応や、体調の異変などが生じた場合、速やかに医師の診察を受けてください。また、接種部位は清潔にしていただき、24時間以内の過激な運動や過度の飲酒は控えるようお願いいたします。